t−テキスタイル製品化研究会

t-Textile Productization Research Society(TPRS)

 

■ はじめに −「t-テキスタイル」とは−

 t-テキスタイルとは、スマートテキスタイルなど技術によって新たな機能を付加した繊維製品(テクニカルテキスタイル)のことです。
 スマートテキスタイルというと一般的に「バイタルセンシング」や「モーショントレース」といった製品イメージが強いのですが、本研究会が目指す製品は、もっと日常生活に近い、さらに広い用途を目指しているため、研究会の名称はスマートテキスタイルではなく

「テクニカルテキスタイル」

とすることにしました。
 また「t」には、「東京(Tokyo)」の頭文字という意味も込めています。東京という新しい生活スタイルやニーズが生まれる場所で新しいテキスタイル製品を「開発」していこう、そういう意気込みを込めています。

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■ 会長挨拶

 t-テキスタイル製品化研究会は、2022年に東京都立産業技術研究センター(都産技研 注1)と産業技術総合研究所(産総研 注2)が共同で行っている「スマートテキスタイル開発プロジェクト」から誕生しました。
 まだ走り始めたばかりの研究会ですが、当研究会の特徴と言えるものをご紹介します。
 一つ目は、当研究会が考える「製品」についてです。
 スマートテキスタイルというと、生体データやモーションデータを測定するもの、大手メーカーが取り組むものというイメージがあります。
 しかし実際には、センサーなどのIoT技術やその他の技術(高機能繊維技術)などを組み合わせた製品によって、衣服や身の回りの日用品、インテリア、また産業向けの用途などで、ちょっとした不便の解消や、新しい楽しみの提供、子育てや介護負担の軽減、製造現場でのコスト削減など、新たな付加価値を提供することが可能です。またこうした領域は中小企業の得意な分野でもあると考えています。
 二つ目は研究会の名称にも入っている「製品化」というポイントです。
 当研究会ではt-テキスタイルについて知るだけではなく、製品化する、ビジネスにつなげることを重視しています。新しい製品を生み出すヒントが得られる環境を提供すること。それが当研究会の活動の目標です。
 そのためにニーズ(こんなものを使ってみたい)とシーズ(こんなものを作ってみたい)が出会う場を用意し、同じテーマを持つ会員が「分科会」を作って製品化を目指す活動を行っています。
 三つ目は、こうした製品化へ向けた取り組みの中で課題に当たった時には、都産技研や産総研から技術的なサポートを受けることができます。これは本研究会が両機関のプロジェクトから生まれたことにも由来しますが、技術的サポートを受けられるというのは大きな特徴です。
 繊維製品というのは非常に身近なものです。そこに広い分野の様々な技術を盛り込んでいくことで、より豊かな生活、世界を生み出していく可能性があると考えています。
 ご興味を持っていただいた方は是非ご参加いただき、一緒に新たなビジネスを目指していただければと思います。

t-テキスタイル製品化研究会 会長
 松本正秀


注1:地方独立行政法人 東京都立産業技術研究センター
 東京都内の中小企業の振興を図るために、産業技術に関する試験、研究、普及及び技術支援等を行う公設試験研究機関。
注2:国立研究開発法人 産業技術総合研究所
 産業技術に関する研究開発を行うわが国最大規模の国立研究機関。
   

 

■ 研究会概要

 
 1.名称:t-テキスタイル製品化研究会
      t-Textile Productization Research Society (TPRS)
 
 2.活動目標
  ・スマートテキスタイル等の新機能付加繊維製品開発に関する理解増進、人材育成。
  ・研究会活動の中から、実際の製品化につなげること。
           
 3.役員    
 会長株式会社 三機コンシス代表取締役松本正秀
 代表幹事品川区 商工相談員・産学公連携マネージャー吉野 学
(東京都立産業技術研究センター 名誉フェロー) 
 幹事hap株式会社代表取締役鈴木 素
 幹事株式会社WILLTEX代表取締役木村 浩
 幹事国立研究開発法人 産業技術総合研究所 牛島洋史
 幹事地方独立行政法人 東京都立産業技術研究センター主任研究員窪寺健吾
 幹事新井技術士事務所所長新井直樹
    
 顧問地方独立行政法人 東京都立産業技術研究センター所長樋口明久
 
 4.設立
2022年10月5日
 5.会員数
20(正会員(法人会員)18 個人会員 2)

 ・研究会規約(PDF 620KB)


■ 主な活動

  1. 研究会
  2. 外部講師を招いて、スマートテキスタイルなどに関わる技術情報、製品開発状況などの講演会や、分科会での製品開発活動の報告などを年に3回程度行います。

  3. 分科会活動
  4. 分科会では、参加企業による製品アイデアやそれを実現する技術提案などを交換することにより、新製品開発に向けた意見交換・検討を行います。必要に応じて東京都立産業技術研究センターや産業技術総合研究所の研究者による技術相談や試作支援などを行います。

  5. 定例勉強会(愛称:t-ROOM)
  6. 隔月にWeb会議形式で会員限定の情報交換会を開催しています。1人が話題提供を行い、他の参加者とその話題について意見交換を行います。

  7. 他団体との交流
  8. スマートテキスタイルなどの製品開発を行っている団体との交流を進めています。

  9. 見学会などの開催
  10. 都産技研や産総研の研究施設や評価機器の見学会と討議、ならびに関連企業の見学会などを行っています。


■ お知らせ


■ 新規入会について

 t-テキスタイルの製品化に興味のある方(作ってみたい方、使ってみたい方)を募集しています。
 正会員は企業単位(部門での入会も可)ですが、個人会員としてもご入会いただけます。

<会員>
 正会員:スマートテキスタイルなど新機能を付加した繊維製品の開発にご関心のある企業(企業の部門単位でも加入可能です)
 個人会員:個人で活動されている方は「個人会員」としてご参加いただけます(但し一部活動制限あり)。

<会費>
 正会員は年額20,000円。個人会員は年額10,000円。

<入会手続き>
 入会のご希望のある方は下記メールアドレスまでご連絡ください。事務局より入会申込書をお送りしますので、必要事項をご記入の上ご返送ください。
 ご送付いただいた入会申込は、幹事会に諮り、会長の承認を受けることになっております。

<メール送付先>
 t-テキスタイル製品化研究会事務局
 電子メール:info_t-textile[at]googlegroups.com
 ※スパムメール対策のため@を[at]と表記しております。半角の@に変えて送信してください。

お問い合わせ お問合せ

 ◎お問い合わせは電子メールでお願い致します。
  電子メール:info_t-textile[at]googlegroups.com
  ※スパムメール対策のため@を[at]と表記しております。半角の@に替えて送信して下さい。

 連絡先
 (地独)東京都立産業技術研究センター 多摩テクノプラザ
 総合支援課 連携支援係
  事務局担当 中村 高松
 〒196-0033
 東京都 昭島市東町3-6-1
 電話 042-500-2300